10 未来

 人間の科学技術は常に進化しており、そのスピードの速さに我々は常に驚かされています。私たちを限りなく魅了し、執拗に引き寄せる未来。それがどのようなものかは正確にはわからないかもしれません。しかし私たちは今、望ましい未来に到達するために必要な道筋は何であるかを知り、その実現に向けて動き始めているのです。

 エッジコンピューティング:ネットワークの通信速度が加速していくと、ユーザーのエンドデバイスは、増え続けるハードウェア容量という命題から徐々に解放され、コンピューティングはサーバー側のエッジコンピューティングノードでより多く行われるようになるでしょう。考えてみてください。あなたは嵩張って重いVR/ARゴーグルを装着してメタバース空間に入りたくないでしょう。もし、メターバースアプリケーションがサーバー側のエッジコンピューティングノードで処理されるようになれば、VR/ARデバイスは画面とコマンドを送受信するだけになり、VR/ARデバイスは普通のメガネのように気軽に装着することができるようになるのです。未来のVR/ARデバイスは現在のBluetoothイヤホンのように普及し、今の人々が音楽を聞くような手軽さで、メタバース空間に出入りできるようになるでしょう。

 Ethanimのトラステッドステータスマシンは、あらゆるOSと互換性があり、あらゆるエッジコンピューティングノードにインストール、展開することが可能です。

 プライバシーコンピューティング:オープンな分散型ネットワークにとって、プライバシーの侵害は無視できない問題です。ブロックチェーン上の活動やデータがオープンで、誰でもアクセスできるということは、ある程度の透明性を確保し、システムのオープン性や公平性に対するユーザーの信頼を高めることになりますが、一方で、取引の追跡が非常に容易になり、ユーザーの身元や資産情報が容易に漏洩するといったの問題も生じてきます。プライバシーについては、公開・非公開のどちらの扱いをするか、ユーザーが自由に選択できるシステムであるべきです。

 Ethanimは次の計画において、どのデータを公開し、どのデータを隠す必要があるかをユーザーが自由に定義できるプライバシーコンピューティングを実現する予定であり、よりユーザーフレンドリーな体験を提供します。

 メタバース:インターネットの発展を振り返ると、パソコンのLANからモバイルインターネットに至るまで、インターネットの没入感は次第に高まり、これを受け入れる人も多くなると同時に、情報発信のスピードはますます速くなり、バーチャルと現実の距離はますます縮まっています。こうした流れの中で、没入感やエンゲージメントが限りなく実世界に近いメタバースが、インターネットの”究極の姿”として認識されているのです。メタバースは、私たちが住む物理的な現実世界とは異なり、国境なく拡張できる無数の仮想世界で構成されており、ユーザーはいつでもどこでも全く異なる仮想世界に入り込み、この空間の中で仕事、生活、交際、収入などを得て、ゲームやレジャーの次元を超えた別の人生を体験することができます。メタバースは、デジタル資産の豊かさと価値の爆発的な向上を引き起こし、物理的世界をはるかに超えた経済システムと富の規模を生み出すでしょう。

 ブロックチェーン、5G/6G、VR/AR、エッジコンピューティングなどの基盤技術が次々とブレークスルーし、人々が望むメタバースにますます近づきつつあります。 Ethanimは、様々な最先端技術を柔軟に吸収・統合し、メタバースアプリケーションに包括的ソリューションを提供して次世代のインフラストラクチャとなることを志しています。

 先に述べたように、技術革新のスピードは非常に速く、誰も未来を正確に予測することはできません。科学的な研究開発のアプローチとは、十分な先見性を維持することであり、現状を踏まえて開発を実現していくことが、ひいては未来の開発計画にリンクしていくのです。我々はこの理念に基づき、コミュニティとともにEthanimのエコシステム発展のために邁進していきます。

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